離婚した人で、年金分割してない人の老後の生活が本当に大変みたいだから、手遅れになる前に絶対に年金分割についてチェックしておいてね!
ちなみに、私は年金分割制度ができる前に離婚したので分割してもらえませんでしたし、個別に調停で申し立てましたが認めてもらえず、裁判すればよかったのかもしれませんが、シングルマザーになって仕事に学校行事、家事など本当に目まぐるしく忙しかったので、お金をしぶる人を当てにしないと裁判をしませんでした。
それが、老後月約3万円の年金減になるとも知らず・・・
皆さんは私みたいに失敗しないように!絶対チェックしてみてくださいね。
年金分割制度とは
離婚した時に二人の婚姻期間中の保険料送付額に対する厚生年金を分割するという制度です。
年金分割制度ができた背景
年金分割制度は、婚姻時に配偶者の扶養に入ることで厚生年金保険料を支払うことができない人が老後、厚生年金を受け取ることができず、貧困の差が生まれていることを背景に生まれました。
しかも、扶養に入り家庭を守ることで相手(夫または妻)は安心して仕事をし、厚生年金に加入できていることを鑑み、不公平をなくそうという目的となります。
年金分割例
年金分割例 Aさんの場合
夫:年収500万円、厚生年金加入40年
妻:年収120万円、厚生年金加入なし
婚姻期間:20年
年金を分割しない場合
夫・・・156,000円(国民年金 65,000円+ 厚生年金 91,000円 )
妻・・・65,000円(国民年金 65,000円)
年金を分割した場合(3号分割)
夫・・・133,000円(国民年金 65,000円+ 厚生年金 68,000円 )
妻・・・88,000円(国民年金 65,000円+ 厚生年金 23,000円 )
年金分割制度の種類
年金分割制度には2種類の分割方法があります。
3号分割
2008年以降に専業主婦(主夫)だった場合が対象で、相手の合意がなくても分割割合1/2と定められていて、片方が申請するだけで分割が認められます。
合意分割
共働きのケースや2008年以前の厚生年金加入期間分に対しての年金が対象になります。『分割』なので、厚生年金額が多い方が相手に分割しなければなりません。ただし、分割割合に関しては双方の合意のもと分割されるので、審判や裁判によって割合を決定することが多くなります。ただし、分割上限は1/2となります。
2008年4月以降に厚生年金加入期間と専業主婦(扶養)期間が混在する場合は、厚生年金加入期間分の割合は合意分割で決定、専業主婦期間は3号分割となります。
【3号分割】年金分割制度手続き方法
2008年4月以降に専業主婦の期間がある場合のみ有効です。
年金事務所や年金機構のHPからダウンロード可能
- 年金手帳 または 年金基礎番号通知書 または マイナンバーカード
- 戸籍謄本 または 戸籍全部事項証明書 (6か月以内の作成)
- 直近1ヵ月以内の夫婦の生存確認資料
- 標準報酬改定請求書及び必要書類をもって年金事務所へ申請
事実婚の場合はどうなる?
事実婚関係にあった場合は、その事実を証明できる書類「住民票」などが必要。
離婚の届出はないが、事実上離婚状態の場合の3号請求
住民票や双方の当該事情(離婚)を認めている旨の申立書(二人の署名入り)を添えて一緒に提出する。
【合意分割】年金分割制度手続き方法
婚姻期間中における当事者双方の厚生年金記録の合計額で分割される。
合意分割で損する人もいるので、年金事務所に問い合わせしてみましょう。
離婚前でも離婚後でも情報通知書の請求はできます。
- 年金手帳 または 年金基礎番号通知書 または マイナンバーカード
- 戸籍謄本 または 戸籍全部事項証明書 (6か月以内の作成)
- 直近1ヵ月以内の夫婦の生存確認資料
- 年金分割を明らかにする書類(公正証書の謄本 又は 公証人の認証を受けた私署証書)
事実婚の場合はどうなる?
事実婚関係にあった場合は、その事実を証明できる書類「住民票」などが必要。
年金分割の請求期限
離婚した翌日から起算して2年を過ぎると請求できないので注意が必要です 。
年金分割のまとめ
年金分割したほうがいい人
- 結婚生活で専業主婦又は扶養に入ったことのある人
年金分割に工夫が必要な人
- 結婚生活で専業主婦又は扶養だった期間と、共働きで双方が厚生年金に加入したことのある人
年金分割しないほうがいい人
- 結婚後も双方別に厚生年金に加入し扶養に入ったことのない人
結婚後の扶養状況によって申請の善し悪しが変わる人もいるので、まずは管轄の年金事務所に問い合わせしてみてくださいね。
ちなみに、DVなどで夫(元夫)に現住所を知られたくない場合があると思いますが、そういう場合は年金事務所の窓口で実際にその旨の相談をしてください。